アジカン10周年記念本買ってきた - 月がとっても蒼いからGO TO HEAVEN（HELL）【仮】

今年でデビュー10周年を迎えるASIAN KUNG-FU GENERATION（アジカン）。そのアジカンのデビューからこれまでをメンバーや彼らの作品のアートワークを担当する中村佑介氏、加えて親交の深いミュージシャン（ホリエアツシ氏・細美武士氏・金澤ダイスケ氏）が振り返る特集本が発売されたとのことでさっそく買ってきた。

わたくし、アジカンを割と早い時期からずっと聴いておりまして（古参風吹かしてすまん）、これまでのさまざまな試みにワクワクしたり、近頃はゴッチ（vo＆G.後藤正文氏の愛称）の活動にハラハラしたりとかそんなこんなが積み重なって10周年を迎えられたということをいちリスナーとして大変喜ばしく思う次第であります。

さて、そんなアジカンの特集本ですが、まだ一部しか目を通してないけど非常に興味深く感じた。

メンバーが年代別に当時を振り返る話もいいんだけど、わたしがもっとも注目したのはメンバーそれぞれが自分以外に向けてメッセージを送るというコーナー。メンバーの関係性がよく表れてる感じがして非常に良かった。特にゴッチのメッセージが良くて、その内容からメンバーの人柄がよく伝わってくることに加えて、本人の性格と彼のアジカンでの立ち位置までもが透けて見えるような気がして、ファンとしてはこれが読めただけでも買った甲斐があった！と思うほど。

他にもジャケットイラストのラフに中村佑介氏の解説が入ってるのも必見かと。

あと、当時のアーティスト写真が大量に掲載されてたのも良かった。アーティスト写真をまとめて振り返る機会ってあまりないし、よく目にしてたものだからよく記憶に残ってるしね。

この特集本はぴあから発刊されてるんだけど、いわゆる“ガチ”な音楽雑誌（ROCKIN'ON JAPANなど）のインタビューよりも少し肩の力が抜けてる感じも読みやすかった。

場合によってはロックジャーナリズムを前面に出してる雑誌より、もう少しライトな音楽詩のほうが見えることがあるのかもしれない。それはまた別の話かもしれないけど。

最後にメンバーへの「10年間で辛かったことは？」という質問に対するメンバーの答えが何かしらファンクラブ（3rdアルバム）の制作に関することだったこと（B.山田貴洋氏だけノーコメントだった）が個人的にツボったことを付け加えておく。ファンクラブ期ってほんとに大変だったんだなぁ。

この特集本、ファンの方は買って損はないと思うのでゼヒ。