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公開チラ裏のようなもの。自分語り上等

今回の選挙ってなんだったんですかね? - 参議院選挙 2013

今回の参議院選挙はわたしもいろいろと思うところがあったので、あちらこちらで見聞きして印象に残ったこと、自分が思ったことを覚書として残しておく。こういうこと書くのにはまだまだ慣れないので、他人の受け売りも多いし、文章が拙かったり考察が浅薄な部分もあるかと思いますが、その点は生暖かく見守っていただくって感じで。

自民党の大勝

ネット上では児ポ法に端を発した表現規制や、改憲案についてずいぶんと話題になっていたが、自民の選挙中のアピール内容と大勝という結果から見るに、大多数の人にとっては先述の問題より、生活への影響がわかりやすい「経済」が関心事だったんだろう。とは言え、自民に入れた人がもろ手を挙げて支持しているかというとそうでもなさそうで、生活を取り巻く問題の優先順位上、自民を選ばざるを得なかった人も少なくなさそう。特に被災地の人たちの間には「原発推進政策は理解できないが、復興を加速させてもらうには政権が停滞してはいけない」との思いもあるようで、その辺りからも「やむなく自民党」ってスタンスが見えた。

主張が似ている政党間での明暗

今回のトピックとして、直近の都議選に引き続いて共産党が躍進したというのがあるけど、その一方で主張は似ているが議席を獲得できなかった党もあった。社民党なんかがそれで、池上さんの「共産党は伸びたのに社民党はなんでダメなの?」とのツッコミにはわたしもうなずいた。社民党の福島党首いわく「アピールの仕方が悪かった」とのことで、確かにそのひとことに尽きるのかも。反自民的な立場として共産党の主張は非常に分かりやすかったと思う。そもそも共産党って昔っから主張の方向性って変わってなくて一貫してるイメージ。常に政権与党に対するわかりやすいカウンター。ふとした瞬間に街のポスターに気づく感じ。気づけばそこに共産党。そういう「わかりやすさ」に差が出たのかも。

知名度の高い候補者の当選

目立ったところではアントニオ猪木氏、俳優の山本太郎氏、ワタミ元会長の渡辺美樹氏と軒並み当選となった。それぞれに活動や経歴に対する問題点を指摘されていたにも関わらずの当選となったわけだけど、その要因ってなんだったんだろう?

こと山本太郎氏の当選に関しては「都民はバカなのか?」と揶揄されるほどだったけど、彼に投票した人たちにはもしかしたら、投票の判断材料たる情報が不足した部分もあったんじゃないかとの評も多く見聞きした。投票に際して作用したのは知名度やイメージ、表層的な主張に引かれた部分が強かったのかもしれない。また、山本氏に関しては、今回の選挙で原発を争点とする論調が薄かった中、反原発で一点突破し、それを投票のモチベーションとする可能性もあると。猪木氏に関しても、支持層の中心となるのはプロレスファンらしいし、「当選後何をするか」よりも「その人が誰なのか」ってことのほうが遥かにキャッチーな部分もあるんだろう。

ワタミ氏に関してはよくわかんない。どういう層が支持してるのか誰か教えてほしい。経営者関係だったり、凝り固まった精神論振りかざす年配だったりするんだろか。

低投票率、政治への関心度

今回はかなりの投票率の低さで、特に若年層の投票率が伸び悩んだとのこと。わたしは「投票なんて行けばサッと終わるようなことなんだから、散歩がてら行けば良いのに」ってほんのちょっと前まで思ってた。でも今回の、特に前項の「知名度の高い~」に書いたような結果を目にして少し考えを改めた。今のままで単純に投票率が上昇しても状況が好転することはそうはないかもしれないと。

実際のところは違うかもしれないけど、投票に行く人も行かない人も、もしかしたら「どうやって投票したらわからない」って人が一定数いるんじゃないのかな。わたしもいまだにどう投票すればいいのか多分に悩む。なお、ここで言う“どうやって”とは、立候補者を選別し自分の投票行動に繋げることを指す。

選挙に関する情報って思いのほか多量で、それらを収集すること、くまなく目を通すこと、そこから判断することってのは意外とハードルの高いことのように思う。また「あっちを立てれば、こっちが立たず」な方針を政党が持つこともザラなので、ますます判断に困る。とにかくなんだかわからないことが多い。それでも頭働かせて判断しないとしょうがないんだけど、その結果、なんとなく“知っている”人に投票したり、決めきれず棄権なんて流れが生まれるのもあり得ないことではない。

だからわたしは、わかりやすく可能な限りで偏りなく政治・選挙に関する情報を得られる手段があれば良いのにと常々思っている。というのは余談。

だから投票率の上昇にはそういった「情報」が行き渡る仕組みがセットにならないと結果はそうそう変わらないのかも。

まとめ

ずいぶんと長くなってしまったなぁ。こんな風に政治のことを考え、文章に起こしたのなんてはじめてだ。自分でもなんでこんなこと書いたのかよくわかんないけど、とにかく何か考えなきゃいけないという気分が盛り上がったのは自覚してる。それを続けていくための一歩としてこうして書いて残すことが必要とも思った。

最後にネット選挙の解禁について少し。

思ったよりはおとなしい導入だったと思うけど、わたしが目にした限りでは対立勢力へのネガティブキャンペーンが目立った気がした。あとよくわからないゆるキャラとか萌えキャラへの傾倒とか。

使いようによっては自党の政策なり取り組みをポジティブに広めるいいツールになりそうなのにすごくもったいないなと思いました。次回以降その辺もっと有意義な取り組みがされると良いなと思います。というのを締めとして今回はここまで。